会議が多い会社は、AIを入れても会議が多いまま終わる。
会議を減らせる組織が、AIを使いこなす。
「今週も会議で1日潰れた」
そう言いながら、来週も同じ会議に出る。
議事録はAIが作ってくれるようになった。
要約も、タスクの抽出も、自動でできる。
それでも、会議は減っていない。
AIは会議を効率化した。でも、なくさなかった。
議事録作成ツール、文字起こしAI、要約機能
この数年で、会議まわりのツールは急速に進化した。
会議後の作業は、確かに減った。
でも会議そのものは、減っていない。
なぜか。
会議はもともと、「情報共有」のためだけにあったわけじゃないからだ。
会議には、表の目的と裏の目的がある
表の目的は、みんな知っている。
情報共有、意思決定、進捗確認。
でも会議には、もう一つの目的がある。
「この場にいること」自体が、仕事だという証明。
発言しなくてもいい。メモを取っていなくてもいい。
ただそこにいることで、「関わっている」という事実が生まれる。
AIが議事録を作り、要約を出し、決定事項をSlackに流せるなら
その会議に、全員が出席する必要はあるか。
会議が多い会社の正体
会議が多い会社には、共通点がある。
意思決定が、会議でしか起きない。
裏を返すと
普段の業務の中で、判断が下りてこない。
だから人が集まって、その場で決めるしかない。
これはAIの問題じゃない。権限の問題だ。
AIでいくら効率化しても、権限の曖昧さは解消されない。
では、会議はなくなるのか
なくなる会議:
- 情報共有のためだけの会議
- 全員参加の定例会議
- 「とりあえず集まる」会議
なくならない会議:
- 対立する意見をすり合わせる場
- 信頼関係を作る雑談
- 「この人と直接話したい」という感覚から生まれる対話
AIは情報を整理できる。
でも「この人となら、一緒にやれる」という感覚は、作れない。
会議を減らせる会社が、強い会社だ
会議を減らせる会社は、
権限が明確で、信頼があり、非同期でも仕事が回る会社だ。
組織として成熟しているから、AIが活きる。
会議を減らすために必要なのは、ツールじゃなく
「この判断は、自分がしていい」という文化だ。
AIは会議をなくさない。
会議をなくせる組織が、AIを使いこなす。
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AI時代の企業論